我慢強い子の親がしている3大習慣とは
東京・埼玉・千葉のベビーシッターサービス
本記事ではベビーシッター兼レジリエンス認定トレーナーが子育て中の方へ育児が楽になるヒントをご紹介しています。
- うちの子に自信をつけさせたい
- 直ぐに諦めてしまうから忍耐力をつけさせたい
- 飽きっぽいから集中力を高めたい
- うちの子の得意なものが何か分からない
- 失敗しても直ぐに立ち直る力(レジリエンス)をつけさせたい
この不確かな時代を生き抜くには今までの教育法では将来不安と感じている方は多いのではないでしょうか?
自ら努力できることを見つけ、得意・これだと思える好きなことをして幸せに生きていってもらう為に親の私たちができることをご紹介していきます。
もくじ
諦めない力・忍耐力とは
忍耐力、我慢する力と聞くと「ストレス耐性がある」、「打たれ強い」、「嫌な事があっても我慢できる」など連想されるかと思います。
ひと昔前までは「忍んで耐える」のが美徳とされてきた日本ですがもうそんな時代は終わりを迎えています。
今求められる力は、困難な壁に直面している状況下で「うまく適応していく力」、「ストレスなどの外的要因を跳ね返す力」です。
- 回復力
- 復元力
- 逆境力
これらの総称を心理学的な意味ではレジリエンスと呼び、折れないこころとも言われています。
今回はレジリエンストレーニングでも取り入れられている一部のスキルをお伝えしていきたいと思います。
これらの力を理解すると一生モノの武器になるはずです。
親がやりがちな悪習慣
- 実は親が子供の自信を奪っている
- こんなことはありませんか?
・気づけば何でも「ダメ」と注意している事が多い
・幼稚園にちゃんと行く子は好きよ!お勉強したら好きよ!など条件をつけての声掛け
・○○できたね!とできた結果に対してだけ褒めがち
・途中経過をちゃんと見て褒めていない
・子供に選択肢を与えずつい親があれこれ決めてしまう
これらの事を全てできていないから自分はダメな親だ…と思わないでくださいね。
あくまで理想であってこれら全てを完璧にできている人は少ないはずです。
なぜなら私たちがこういう風に育てられていないので難しくて当たり前。
基本、人は自分がされたことしか人にできません。
お伝えしたいことは、できているか/できていないか?ではなく自分の行動・言動に気づくことです。
Point
自分の思考や行動を客観的な視点で見て(メタ認知して)、「本当に子どものため?」と常に自問自答することです。
親は子どもを心配して先回りしがちですが、「親が自分の不安を消すためにしていることは、子どものためになっていない」と気づかないといけないんです。
親が自分の不安を消すためにやっていたり、自分ができなかったことを子どもにやらせようとするのはエゴであって、目的がすり変わっていますよね。
また、親は「将来のために、今がんばらせよう」と思ってしまうのですが、心理学的にもマインドフルネスでも共通しているのは大人だけでなく子どもにとっても「いま幸せかどうか」がより大切になります。
「今しあわせ。そして明日もしあわせだといいな」という思いを積み重ねていくことで、辛いときにも気持ちを立て直す力が育つはずです。
たくさん褒めてあげる機会を増やせばOK!
親ができる3大習慣
- スキンシップを大切に
- 皮膚の刺激で脳に好影響を与えられるという研究結果が出ています。
一度はオキシトシンという幸せホルモンのお話は聞いたことがあるかと思います。
スキンシップは子どもの脳が活発な日中よりも、副交感神経が優位になる夕方以降が効果的であることが分かっています。
子どもが眠くなってきた時、お風呂上がりでリラックスしている時などにマッサージをしてあげるとたとえそれが短時間でも子どもにしっかりと愛情を伝えることができます。
- コミュニケーション量をもっと増やす
- 今は親が意識的に教えていく必要がある
スマホの普及もあり、教育も個別最適化の傾向になってきていますね。
昔は公園でも子ども同士で自然にいろんな感情が学べていましたが、いま都会の公園はルールが厳しくてそんな環境下ではない所が多いはずです。
さらにコロナ禍で家にいる時間が必然的に長くなると、コミュニケーションの絶対量がますます減ってしまいます。
子どもの成長にとって大きな問題です。
「暑いねぇ」と子供が言ったら、親は「先週より暑いかもね」と何か付け加えて返答してあげましょう。
「先週って?」とそこからコミュニケーションが深まりますし、言葉数を増やしてあげらるお手伝いにもなるでしょう。
⇒最後は褒めてあげられるような流れにする。
- 感情のコントロール
- ・親が「聴いてあげること」と「応答すること」もとても大切です。
大人が子どもの気持ちを先回りして「悔しかったよね」と言っても、実は子どもは落ち込んでいなかったりします。
親が決めつけていることと子どもの気持ちにはズレがある可能性があるので、気持ちをちゃんと聞いてあげる必要があります。
そして「応答する」。
子どもが「ワンちゃんだ」と言ったら、「そうだね」で終わらせず、「茶色い大きなワンちゃんだね」と答えるようにすると良いでしょう。
・世界中で注目されているマインドフルネス。
簡単にいうと瞑想の手法をベースにして「集中力」を高めたり、自分の気持ちをコントロールできるようにする“心の筋トレ”
※科学的に証明された方法であり、精神論ではありません。
実は子供が自然にこれを行っていることがあります。
子どもがぼーっとしていたら、放っておくことです。
いまの子どもは塾や習い事と常に忙しいので、ぼーっとして頭と体を休める時間が大切です。
また、ぼーっとしているときには脳のDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)が働くといわれていますが、これがさまざまな脳の活動をまとめあげるのに重要な役割を果たしています。
親自身がこころのゆとりを持つ
認知行動療法
不適切な自動思考に対し「その思考に妥当性はあるのか?」「別の考え方はないか?」といった、その思考が真実かどうかの検討や代替案への変更をおこなう方法。
今イラっとしたけど、必ずしもイラっとする必要あったかな?
他に捉え方ないな?
実はラッキーな出来事だったのでは?
と最初は無理やりでよいのでこのような会話を一人二役で会話を進めてみると良いでしょう。
裁判ごっこ遊びを楽しんでみてください。
それと、何とか時間を作りリラックスタイムを設ける。
ストレス発散できることをする。
上手にご自身なりの方法でバランスを取って息抜きをすることで、こころにゆとりを持つことができるでしょう!
どうしたら客観的な判断ができるようになる?
- 世界基準で考えよう~
- それはホントに常識かな?
例えば、あなたはママ友と3人で西松屋のバーゲーンセルに行く為に朝9時に待ち合わせをしました。
あなたは少し早めに着き、他のママ友を待っているとAママは予定時刻の10分前に到着。
しかし待ち合わせ時間の9時になってもBママは来ません。
Aママは「子供が出発前にうんち出ちゃったあるあるね。仕方ない!」と話しています。
しかしあなたは少しイライラ。
「10分前に来ないなんて社会人として非常識!」と感じています。
その後、Bママは10分遅れて到着。
無事に開店に間に合い争奪戦に参戦できました。
ママ友たちは良い買い物ができて楽しそう。
しかーし、あなたは楽しく過ごせるはずの時間をなんだかモヤモヤした気持ちで過ごすことになるのでした。
この様に同じ「出来事」が起きても「物事のとらえ方」(信念)によってその後の「感情・結果」が大きく変わってくるのです。
そうは言っても「時間は守るのは当たり前でしょ!」と聞こえてきそうですが、それがあなたの「信念・価値観」なのです。
分かりやすい例が沖縄の人は待ち合わせの時間に家を出るとか、海外だと電車が時間通りに出発する事は少ないなど実は世界の常識ではなかったりすることがたくさんあります。
または、「私も過去に1度も遅刻したことなかったかな…?」あっ…人のこと言えない。
「うちの子はしっかりとお話を聞けて準備もできたから時間通りに来れた」うちの子偉い!
などなど、起きた「出来事」からどうとらえるかによって幸か不幸か大きく変わります。
何かイライラしてしまったら一度立ち止まって第三者ならどうとらえるだろうと考えるクセをつけみると良いかもしれません。
※イライラしてはいけない!というこではありません。怒って良いのです。
問題はその後どうとらえ直すか。
こころに余裕をもち強くなる要素
- 感情をコントロールできる様になる
感情がコントロールできるということ。
目の前の状況に一喜一憂せず、物事の本質と向き合うことができる人は、心の回復力が高い傾向にあるといえるでしょう。逆に、喜怒哀楽といった感情の起伏が激しい人は自分の感情に振り回されてしまい、そのこと自体が大きなストレスとなってしまいます。
- 思考が柔軟になる
思考に柔軟性があること。
大きなストレスがかかる状況下でも柔軟性の高い思考力があればネガティブな状況の中にもポジティブな側面を見つけ出すことができます。
厳しい状況でも発想の転換でわずかな光を見出すことができれば、それは逆境を乗り越えられる大きな力となるでしょう。
- 楽観的になる
楽観的であること。
人は困難や失敗に直面すると、「自分にできるのだろうか」「本当に解決するのだろうか」といった不安感でいっぱいになってしまうもの。
しかし、そんな状況の中でも「いつかできるだろう」「きっと解決できるだろう」といった楽観的な思考を持っている人は、さまざまな困難を前向きに捉え、不安感に打ち勝って物事を解決していくことができます。
- 自尊感情が養われる
自尊感情とは、自分の力を自分自身が過小評価しない
自ら、尊大な構えを持つことといった感情のこと。
自尊感情がある人は何か困難に直面した場合でも、最初から「無理だ」と決めつけることはありません。
これは、レジリエンスの高い人の重要な特徴のひとつです。
- 挑戦を諦めない
次々と困難にぶつかる、失敗を繰り返すといった状況でも「一歩一歩着実に成長できる」、「自分自身が前進していると感じられる」といった人はレジリエンスが高い傾向にあります。
また常に挑戦し続けられる人は自己効力感も高いといってよいでしょう。
まとめ
この不確かな時代を生き抜く為に付けてあげたい力。
それは、忍耐強くすることではなく、一度倒れてもまた起き上がる
・回復力
・復元力
・逆境力
これらを鍛えてあげることです。
親が気をつけるべきポイント
・すぐにダメ!と言ってしまう
・結果に対してだけ褒めてる
・条件付け
・子供に選択をさせず親があれこれ決めてしまう
親ができる3大習慣
・スキンシップを大切にする
・コミュニケーション量を増やす
・感情のコントロール
接する時間よりも接する濃さが重要!子供がぼーっとしている時は脳と体を休めているサインです。
先ずは親自身がこころを休める
・他の捉え方はないか常に考えるクセを
・あなたの価値観は何かに気づく
・私ならきっと大丈夫!この子なら大丈夫!と楽観的になる
違う考え方もある。絶対に自分が正しいとは限らない!と思考が柔軟になれば余裕が生まれ易いはずです。
ここまで小難しい話をしてきましたが、大切なことは愛情を伝える。
そして、「こうでなければいけない」との呪縛から解放され、こころのゆとりを持って子どもと接することができればほとんどの問題は解決されてより良い方向へ進んでいくことでしょう。
自信を持って子育てを楽しんでいきましょう!
自分では抱えきれない問題や不安がある場合には、早めに保育のプロにご相談ください。
助産師シッターが産前からサポートいたします。